首脳会談も…遠のく停戦

2時間を超える会談で何が話し合われたのか。会談後、プーチン氏は…

プーチン大統領
「ロシアは将来の平和条約に関する覚書について、ウクライナ側に提案し、協力する用意がある」

平和条約に関する覚書の作成などを優先し、ウクライナやトランプ氏が求める即時停戦に応じる考えがないことを改めて示しました。

対するウクライナのゼレンスキー大統領。

ゼレンスキー大統領
「ロシアが停戦を支持せず、この戦争を終わらせたくないのであれば、制裁を検討し、実行するよう求めた」

3者の思惑が交差する中、専門家は米ロの電話会談をこう分析します。

明海大学 小谷哲男 教授
「ヨーロッパの首脳、さらにはゼレンスキー大統領も含めて、(トランプ大統領が)プーチン大統領にうまくあしらわれてしまったと認識している。本来、停戦、そして和平に関する協議という順番になるべきところ、和平に関する条件を話し合った上で、停戦。その順番でも、とりあえず停戦が実現していけば、アメリカとロシアの間でビジネスをするための環境が整う。停戦についてはむしろ遠のいたというふうに考えるべきだと思います」