盛岡西警察署は、岩手県滝沢市に住む40歳代の男性がスマートフォンにかかってきた「ビットコインに投資しないか」という外国人男性の電話がきっかけで暗号資産約140万円をだまし取られていたことを明らかにしました。

被害を受けたのは、滝沢市に住む40代の男性です。
この男性のもとに令和6年10月、非通知でスマートフォンに電話をしてきた外国人男性から「ビットコインに投資しないか。すぐに利益を得ることができる」という誘いを受けました。
被害者が投資話に興味を持ち、外国人男性に教えられた投資サイトに自身のアカウントを作成し、指定された口座に数万円を振り込み、ビットコインを購入し、運用を始めました。
すると、約12万円の利益が出ており、これからもこの外国人男性に指示を受けながら運用を続ければもっと利益が出ると信用してしまいました。
その後、この外国人男性から「あなたのアカウントが凍結された」と連絡を受けた上、「アベ」と名乗る男性から「アカウントの凍結は弁護士を通じて解除になった」と連絡があり、続けて「ニカ」と名乗る女性から「あなたのビットコインの価格が4千万円になっている」と言われました。
被害者が「アベ」に対して「ビットコインを売りたい」と伝えたところ、「売却手続きの費用としてイーサリアムを120万円購入し、支払う必要がある」などと伝えられました。
さらに「ニカ」からも連絡があり「イーサリアムを日本円に換金する費用として60万円分のイーサリアムが必要」と言われました。
そのため、被害者は相手に指定されるがままに、約140万円相当の暗号資産であるイーサリアムを購入し、指定された暗号資産専用口座に購入したイーサリアムを送信しました。
その後、被害者は相手と連絡が取れなくなり、騙されたのではないかと思い、警察に相談し、詐欺被害に遭っていることに気づきました。
盛岡西警察署は「電話・SNSでお金の話が出たら、詐欺を疑って下さい」と呼びかけています。