青森県外ヶ浜町で19日、タケノコ採りに山に入った男性が行方不明になっていましたが、20日午前に無事に救助されました。一緒に山に入った男性の弟がはぐれた状況を明かしました。

救助されたのは、外ヶ浜町蟹田の無職・前田常一さん(76)です。前田さんは、19日午前11時頃に弟と一緒に町内の山に入り、「もう少しタケノコを採ってくる。先に車に戻って」と言い残してから行方が分からなくなっていました。

中澤美寿妃 記者
「救助された前田さんは、ここからタケノコをとりに山に入ったということです」

救助された場所は蟹田大平山元の山中で、山菜採りに入った場所から北に700mほど離れた場所でした。

警察と消防など約40人態勢の捜索隊が、遭難から一夜明けた午前10時半すぎに動けない状態だった前田さんを見つけました。

一緒に山に入った前田さんの弟は、はぐれた状況を明かしました。

前田さんの弟
「タケノコ採って帰って来る時に、兄が私より遅れた。私が早く帰ってきて、(兄は)どこかで転んで動けなくなったみたい」

前田さんは病院に運ばれましたが会話もでき、命に別状はないということです。

前田さんの弟
「ヘリですぐ上に吊り上げて連れて行った」
Q.無事に発見されて
「よかったです。喜んでいます」

県内では去年の4月から8月の間に山菜採りに伴う遭難が23件発生していて、警察は携帯電話を持ち歩くことや複数人で行動することを呼び掛けています。