熊本県玉名市の温泉施設で基準値を超えるレジオネラ菌が検出されました。この施設は去年11月にも基準値を超過していました。

基準値を超えるレジオネラ菌が見つかったのは、玉名市天水町の「草枕温泉てんすい」です。

玉名市や施設によりますと、5月15日に有明保健所が抜き打ちで源泉の井戸の水質を検査したところ、基準値を超えるレジオネラ菌が検出されました。一方、浴槽からは検出されませんでした。

これを受けて施設はきのう(5月19日)から当面の間、入浴施設の営業を自粛しています。

この施設は、去年11月には浴槽から基準値を超えるレジオネラ菌を確認していました。

現時点で健康被害の訴えはありませんが、施設側は「最近、入浴施設を利用して体調に異常がある人は、最寄りの医療機関を受診するとともに施設へ連絡してほしい」と呼びかけています。

施設側は来週、施設の清掃や消毒をした後に保健所による再検査を受け、安全が確認されれば営業を再開する方針です。

レジオネラ菌を含む水のしぶきを吸い込むなどして感染して発症すると、発熱やせきなどの症状が出て、全国では重症化し肺炎で死亡する例も起きています。