きょう(20日)午前11時前、岡山県笠岡市の工場などが立ち並ぶ地区で火災が発生しました。合成化学製品の工場などが激しく燃え、鎮圧までに約4時間半、鎮火までに約7時間半かかりました。
(ヘリリポート JNN山口晃弘カメラマン)
「工場から激しい炎と黒煙が上がっています」

午前11時前、通行していた男性から「黒煙が見える」と消防に通報がありました。現場は笠岡市茂平にある工場や会社が密集する地区。合成化学製品を製造する「大和技研工業」の笠岡工場などが激しく燃え、黒い煙が立ち上り、一面に立ち込めました。消防によりますと、従業員らは全員避難して無事ということですが、消防隊員1人が気分が悪くなったとして救急搬送されています。

(近くの会社に勤務する人)
「“ドーン”といったんで、何かが爆発する感じ」
消防によりますと、出火したのは運輸会社の「日彰運輸」とみられていて、パレットのようなものが燃えた後に、隣接する「大和技研工業」の工場に燃え移ったのではないかということです。

(大和技研工業 総務マネージャー 方川貴子さん)
「あれよあれよという間に類焼しました」
(大和技研工業 方川尚則社長)
「火の手が上がっていたから電気も落ちましたから、食堂で従業員全員がいるのを確認できましたから退避して」
笠岡地区消防組合の消防車8台が出動したほか、隣接する広島県福山市の消防も応援出動し、発生からおよそ4時間半後の午後3時半に鎮圧、約7時間半後の午後6時35分に鎮火しました。警察と消防で出火の原因を調べています。