瀬戸芸15年 「島を元気にしたい」が一番の狙い

産声を上げて15年。何が、世界の人々の心を動かしたのでしょうか。

(福武總一郎総合プロデューサー)
「(瀬戸芸開催の意図とは)地方に住むわれわれがこの国をよくしていくためには、各地に存在する固有の自然・歴史・文化を生かし個性と魅力あふれる地域の集合体をつくることだと考えたからです」

強いメッセージを持つ作品をよりよく見せ、個性と魅力あふれる地域を再生したい。
福武総合プロデューサーは、いつも、考えています。

優れたアートは、都市の若者と地域をつなぎ関わった人々の意識や行動を変えてくれます。

(福武總一郎 総合プロデューサー)
「アートと鯛そうめん。食べ物があれば全然違う。アートよりも食べ物のほうが強い」

多くの喜びと悲しみを経験した人々の笑顔は人生に対する希望といえます。だから、お年寄りが幸せな地域はきっと人を幸せにするはずです。

(福武總一郎 総合プロデューサー)
「魚の瀬居島で、みんな若者と話をしてください」

今年で80歳。

(福武總一郎 総合プロデューサー)
「要するに島を元気にしたい。地域を元気にしたいというのが僕の一番の狙いです。本当にこれだけやって元気になっているのかを確認してほしい。それが大事だと思う」

現代アートと歩んだ15年。美しい風景と穏やかな時間を求めて今年も多くの人々が瀬戸内を訪れます。