今月16日、香川県高松市の男木島沖で観光船が炎上した事故についてです。船は鎮火した後に沈没しましたが、きのう(19日)引き揚げられ、原因などの調査に向け岡山県倉敷市に運ばれました。

きょう(20日)午前8時ごろ、倉敷市の玉島港に運ばれてきた観光船です。船体は黒く焼け焦げ、火災の激しさがうかがい知れます。

(六口丸海運 西原正博社長)
「乗客のお客様、ご家族様には心配、迷惑をかけたなと思っています。なぜこういうふうな火災が起きたのか、これから見分ではっきりしてくると思いますので、自社としてもそれを教訓に対応していこうかなと思っています」

事故は、今月(5月)16日の午後5時40分ごろ、高松市の男木島沖で、倉敷市の六口丸海運が所有する「第二十七むくじ丸」から火が出たものです。客21人と船長、船員、ガイド2人のあわせて25人が乗っていましたが、近くにいた漁船によって全員救助されました。

(船に乗っていた人)
「火が出てきたから、あわてて消火器持って行ったんですけど、もうその時はどうにもならない感じだった」
「すぐに漁船の方が助けてくれたので本当に感謝してます」

事故を受けて香川県の池田知事は次のように述べました。

(池田豊人香川県知事)
「四国運輸局と連携して、船舶の運行事業者に対して安全管理の徹底を運輸局と一緒に呼びかけたい」

船は、鎮火した後に沈没し、きのう(19日)午後、引き揚げられていました。けさ(20日)10時から、高松海上保安部や高松市消防局などが合同で実況見分を行っていて、出火の原因について調査が進められています。