10兆円規模の大学ファンドを活用し世界トップレベルの研究力を目指す「国際卓越研究大学」の2回目の公募に8校が申請したことが分かりました。

阿部俊子文部科学大臣は、けさの記者会見で「国際卓越研究大学」の2回目の公募にあわせて8校から申請があったと発表しました。

申請したのは、受付順に大阪大学、京都大学、早稲田大学、東京大学、九州大学、東京科学大学、筑波大学、名古屋大学の8大学です。

認定されると10兆円規模の大学ファンドの運用益から最大3000億円が、1校あたり数百億円助成されます。これによって海外の優秀な研究者を招聘するなど研究環境の整備を行うことになります。

一方で、認定された大学側も年平均3%程度の事業成長が求められます。

文科省は、大学経営に詳しい専門家や産業界に精通した専門家らによる有識者会議を今回も設置し、申請書類や面談などによる審査を来月から開始。

冬ごろまでに候補を絞り、今年度中に助成を開始する予定ですが、最終的に何校が選ばれるかは決まっていません。

選定にあたっては、これまでの実績や蓄積のみならず世界最高水準へむけた変革への意思などが重視されます。

東京大学は、申請書類の中で旧態依然の構造を打破して自己変革すると宣言。10年で世界トップ10の研究大学となり、学術と社会イノベーションをけん引するなどと謳っています。

国際卓越研究大学については、2022年度に最初の公募が行われて10校が申請し、唯一認定された東北大学が2024年度から154億円の助成を受け始めています。