先週、18週ぶりに値下がりしたコメですが、わずか1週間で再び値上がりとなりました。現場のお米屋さんでは、備蓄米の新しい入札ルールについて困惑も広がっています。
まもなく創業100年を迎えるコメ店。ここには「売るほど」たくさんのコメはありません。
片岡米穀店 片岡文人 店主
「商売をやっていて、売るものはない。利益も取れない。一生懸命やっている部分もあるが、現実としては先が見えない」
去年の夏から続く、深刻なコメ不足。仕入れられるコメは1年前と比べて2~3割ほど減ったといいます。
江藤拓 農林水産大臣(16日)
「消費者の方々のご期待されるような価格、そしてスピード感で出せるようになることをぜひ期待しております」
7月まで毎月、10万トンずつ放出される備蓄米。そのうち6万トンは、町の精米店やスーパーなどに優先的に販売する枠となります。
集荷業者には、1か月以内にどの店舗で販売するかなどの具体的な計画の提出を義務づけ。町のコメ店などには、卸を通さず、直接2万トンを流すことで流通拡大や円滑化を目指します。
先ほどのコメ店も、「備蓄米を取り扱いたい」とは話しますが、話はそう簡単ではありません。
片岡米穀店 片岡文人 店主
「集荷業者と取引がないのが現状。これから集荷業者と契約を結んで“やりましょう”というのも、さらに時間がかかる」
さらに、これまで卸売業者が行っていた精米や袋詰めの作業をコメ店が担うことにもなれば、「負担が大きくなる」とこぼします。
片岡米穀店 片岡文人 店主
「相当大きなコメ屋であれば話は別だが、我々クラス(小規模)のコメ屋だったらまず無理」
一筋縄ではいかない、備蓄米の流通。農水省が先ほど発表した全国のスーパーでのコメ5キロあたりの平均価格は、前の週より54円値上がりし、4268円となりました。
たった1週間で値上がりに転じ、価格は去年の2倍ほどと、依然、高値が続いています。
客
「どうしても主食にコメみたいなところがある。少しでも安くなってくれたら家計に助かる」
果たして、消費者が実感するところまでコメの価格は下がるのか。正念場を迎えています。
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