広島市安佐南区にある産廃処分場に、大量のゴミが野積みされている問題で、5月19日からゴミの搬入が中止されています。

上安処分場では、大量のゴミが土がかぶせられることなく積み上げられています。
岡本幸記者リポート
「産廃処分場沿いにある登山道にはゴミが飛んできています。これも先ほど拾ったんですけど、こんな風に木の枝にひっかかったビニールがたくさん見受けられます。大きなものだと1m以上ありそうです」

ふもと住民らで作る団体は、広島市に対して、事業者に運用改善を指導することなどを申し入れていました。
広島市は、5月1日、事業者に対してゴミの飛散防止対策などをするよう文書で指導し、事業者は14日に、改善計画を提出しました。

現場では、19日から搬入や埋め立てが中止され、ゴミを覆うための真砂土や高く積み上がったゴミを平して踏み固めるための大型の重機などが搬入されます。実際に土をかぶせる作業は、21日から始まるということです。作業は、6月中旬までかかるとみられていて、広島市が現場を確認して再開を認めるかどうかを判断するということです。
今回の事態について、処分場を運営するエクイス環境ジャパンは、搬入量の急増や人手不足などを原因としていて、再発防止のためにコンプライアンスを徹底するとしています。