介護事業所には踏みとどまってもらいたい

とやまSCD・MSA友の会の松村茂事務局長は県に支援事業の要望書を渡したわけを次にように語りました。

とやまSCD・MSA友の会 松村茂事務局長
「神経筋疾患の患者は、非常に自立度が低いので訪問介護サービスがないと自宅では暮らしていけない。介護事業所がやめようとしているところを踏みとどまってもらいたい」

国は2024年4月の介護報酬改定で、訪問介護の基本報酬を約2%引き下げました。

これにより、全国的に経営悪化に苦しむ訪問介護事業者が増加。東京商工リサーチによると、2024年の1年間で訪問介護事業者の休業や廃業は全国で529件と前年から102件増え、過去最多を記録しています。

要望書では、訪問介護の危機解決には短期・中期・長期にわたる視点が必要だとしています。短期的には、今回要望した「訪問介護緊急支援事業」の実施。これは現在、社会保障審議会の介護給付費分科会で議論されている内容を前倒しするものとして、中期的には、次回介護報酬改定で以下の内容が盛り込まれるよう注視する必要があるとしています。

要望を受けて富山県は、今後関係機関と話し合い、対応を検討するとしています。