〈大相撲夏場所 9日目・19日 東京・両国国技館〉

きのう“夏場所”8日目の中日の取組では、珍しく立ち合いから変化をつけて挑んだものの、東横綱・豊昇龍(25=立浪)に「小手投げ」で敗れた、東前頭四枚目の尊富士(26=伊勢ヶ濱)。現在3勝5敗で、なんとか連敗を脱出して「白星」を伸ばしたいなか、尊富士の9日目の相手となったのは大関経験者で現在、西関脇の霧島(29=音羽山)です。

2025年の1月場所・千秋楽で1度対戦している両者。その時は、尊富士が「はたき込み」で敗れています。

19日の取組では、立ち合いから両者ともに力強く踏み込んで、低い姿勢から鋭く当たっていくと、尊富士が左を差す形で組み合います。そこから右上手の霧島は、尊富士の首を腕で巻き込む形をとり、共に倒れこむように投げました。

行司軍配は「霧島」でしたが、これに両者同体ではないかと物言いがつきます。しかし、尊富士の体が先に土俵についていたため、勝負は霧島が「首投げ」で勝利の行司軍配通りに。尊富士は6連敗を喫しました。

これで尊富士の今場所の成績は、3勝6敗に。

明日10日目は、“ベテラン”東前頭三枚目の玉鷲(40=片男波)との取組が予定されています。

【基本情報】
尊富士 弥輝也(たけるふじ・みきや)は青森県五所川原市出身の26歳。
木造中学-鳥取城北高-日大を経て伊勢ヶ濱部屋に入門。

【尊富士の夏場所2025の取組結果】
初日  平戸海 〇 突き落とし
二日目 宇良  〇 押し出し
三日目 一山本 〇 押し出し
四日目 若隆景 ● 寄り切り
五日目 阿炎  ● 突き落とし
六日目 琴櫻  ● 寄り倒し
七日目 大の里 ● はたき込み
八日目(中日) 豊昇龍 ● 小手投げ
九日目 霧島  ● 首投げ