アメリカのバイデン前大統領が「進行性の前立腺がん」と診断されたことが明らかになりました。

「ニューヨーク・タイムズ」など主要なアメリカメディアは18日、バイデン前大統領が16日に「進行性の前立腺がん」と診断されたと伝えました。骨にも転移しているということです。

バイデン氏の個人事務所は声明で、前立腺がんはホルモン療法などで効果的な管理が可能だと指摘したうえで、「バイデン氏と家族は医師と治療法を検討している」としています。

バイデン氏は現在82歳で、史上最高齢のアメリカ大統領として今年1月に退任しました。去年の大統領選挙では再選を目指しましたが、高齢による健康状態と認知能力への不安が高まり、7月に選挙戦から撤退していました。

アメリカでは、バイデン氏が大統領在任中、ホワイトハウスの側近らがバイデン氏の認知能力の低下を隠ぺいし、大統領に再選された場合には車いすの使用も検討していた、などと伝える内幕本が20日に出版される予定となっています。

トランプ大統領は「メラニア(夫人)と私はジョー・バイデンの診断について聞き、悲しく思います。ジョーが一日も早く、無事に回復することを祈っています」とSNSに投稿しました。