原爆で犠牲になった女学校の同級生たちを描いた朗読劇が、広島市で上演されました。
広島で初めて上演された朗読劇、「広島第二県女二年西組」は作家、関千枝子さんの作品です。

関さんの同級生39人は建物疎開作業に動員され、原爆で38人が亡くなりました。
あの日、体調不良で休んでいた関さんは、遺族ひとりひとりを訪ね、亡くなった同級生について本にまとめました。

【同級生 本地文枝さん 母親の証言より】
「何気なく自分の手を見て驚愕のあまり声を失った。手のひらに文枝の腰の肉が点々とついているのである」
同じ学校の4年生だった被爆者、切明千枝子さん(95)も鑑賞に訪れ、「元気いっぱいの下級生たちだった。ひとりひとりを思い出した」と振り返っていました。
