販売計画を提出「早く作業が進むか疑問」

また、”優先枠”で入札するためには集荷業者が備蓄米を1か月以内に どのスーパーやお米屋さんで販売するかなどの販売計画を提出する必要があります。

おにぎりの販売もおこなう都内の精米店。

店主の飯塚さんは集荷業者がひとつひとつのお米屋さんと連絡を取り合い“販売計画を作るのは現実的ではない”と話します。

飯塚精米店 飯塚隆夫さん
「手間がすごくかかるんじゃないかと。自分らの組合でまとめて出すのか、卸先を通じて注文を取るのか、そんなにこう早く作業が進むかどうかは疑問ですけどね」

一方、農水省は備蓄米の流通過程でどのくらいの経費がかかっているかを発表しました。

集荷業者が60キロあたり『2万1246円』で政府から買った備蓄米は『3万3111円』で小売店などに販売されていました。

特に卸売業者の経費・利益は農水省の資料によると60キロあたり『7593円』。 例年のコメでは『約2200円~4700円』の経費・利益だったことから 例年より『2900円~5400円』近く上乗せしていることがわかりました。

江藤拓 農林水産大臣(16日)
「あまり攻撃的なこと言いたくないので具体的数字を避けますが、 国民の財産である備蓄米を放出している。通常のコメのディール(取引)とは違うんだということをぜひ(卸売業者に)ご理解いただいて、できる限り企業努力をしていただければ」

卸売業者を通さずに小売店に並ぶことになる備蓄米。 価格は今後下がっていくのでしょうか。