次世代放射光施設「ナノテラス」を活用します。

使い捨てのコンタクトレンズケースを再利用するための取り組みが仙台市で始まり、公共施設4か所に回収ボックスが設置されています。

仙台市科学館でプロジェクトの説明会が開かれ、東北大学の特任教授も務めるコンタクトレンズ製造大手「メニコン」の伊藤恵利共創戦略部長が取り組みの内容を説明しました。

大友惇之介記者
「コンタクトレンズの使用済みケースを回収するボックスが今回、仙台市科学館にも設置されています」

使い捨てコンタクトレンズのケースには、品質の高いプラスチックが使われていて、国内では年間約5000トンが製造されています。

しかし、ほとんどは一般のプラスチックごみとして捨てられていて、回収率は4%にとどまっています。

このため、使用済みのコンタクトレンズケースを回収した後、仙台市にある次世代放射光施設「ナノテラス」で分析し、高品質のままプラスチック資源として自動車部品などに再利用します。

メニコン共創戦略部・伊藤恵利 部長
「資源循環研究のためには放射光が必要であると考えている。コンタクトレンズ発の資源循環を提案していきたい」

使用済みコンタクトレンズケースの回収ボックスは仙台市科学館、青葉区役所、仙台市環境局と経済局の計4か所に2027年3月末まで設置されます。