2024年8月、熊本県大津町の海外派遣事業で女子中学生が亡くなった事故について、町の検証委員会が報告書を金田英樹(かなだひでき)町長に提出しました。

この事故は、大津町が、中高生と町の職員の合わせて12人をアメリカのネブラスカ州ヘイスティングズ市に派遣した事業で、女子中学生が現地のプールでおぼれて死亡したものです。
事故の後、外部の有識者5人で構成する事故検証委員会が6回の会議を重ねてきました。

16日に公表された報告書の概要では、プールの最も深いところが約4メートルあったことから、「リスクが極めて高い場所にも関わらず、危機認識や対策が十分ではなかった」と指摘しました。
事故検証委員長 中川保敬熊本大学名誉教授「リスクについての学習が基本的に不足していた」
一方、報告では「遺族の意向を尊重し、リスクを十分に検討したうえで事業の継続を望む」としています。
町は、遺族のもとを5月中にを訪れて報告書の内容を説明し、その後、町のホームページで公開するということです。