きょう、山形県遊佐町で新しい輸送方法で海外に輸出する実証実験が行われました。
山形県遊佐町の選果場では、
大きく実った庄内柿がコンテナに次々と詰められていきます。

これまで、庄内柿などを海外に輸出する場合は、国内で燻す(いぶす)処理をするなど、
渋を抜いてから出荷をしていましたが・・・。
食品商社の担当者
「(輸送が)長期間なので、渋を抜いた柿は柔らかくなってしまう。
そうすると、海外に着いた時に軟化をしてしまっているので海外で製品として評価されない」
その救世主となるのが、こちら。

白い棒・・・?のように見えますが、これはエチルアルコールを固形にしたものです。
一緒に入れることで運びながら柿の渋を抜くことができるということです。
さらに・・・。
JA庄内みどり 園芸課
川俣 義浩 課長
「生産コストも抑えられるので生産者にもその分お返しできれば」
事前に渋抜き作業をする必要がないため、省力化にもつながるんだとか。
JA庄内みどりは今回の実証実験でシンガポールとタイに事前に渋を抜いた柿と、
アルコールの固形棒を入れた柿、あわせて4.5トンを輸出し、品質の違いを比較。
渋を抜きながら輸送する手法が成功すれば、
来年度は、2年前のおよそ8倍の、50トンほど輸出をするということです。
庄内柿のおいしさが海外に広がる起爆剤となるか、新たな輸送方法に注目です。