大手銀行3グループの1年間の決算が出そろい、いずれも純利益が過去最高であわせて4兆円規模となりました。

三菱UFJフィナンシャル・グループが発表した去年4月から今年3月までの決算によりますと、最終的なもうけを示す純利益は1兆8629億円でした。

また、三井住友フィナンシャルグループは1兆1779億円と、初めて1兆円を突破。

みずほフィナンシャルグループも前の年より30.4%増え、8854億円となりました。

日銀の利上げに伴う金利の上昇や政策保有株の売却などが追い風となった形で、3社そろって過去最高の純利益を更新し、あわせて3兆9263億円となりました。

ただ、今年度の業績予想については、“トランプ関税”で先行きが見通せないことから各社慎重な姿勢です。

みずほFG 木原正裕社長
「足元の不透明な環境もありますので少し保守的に見積もって。(純利益予想を)1兆500億円から9400億円に落としている」

三井住友FG 中島達社長
「影響は当然小さくない、すでに出始めている。こうしたものを織り込んで業務純益(予想)は3月のときに考えた数字から1000億円ぐらい下げた」

一方、三菱UFJフィナンシャル・グループの亀澤宏規社長は「大きく変化する可能性が十分にある」としつつも、グループ発足以来初の純利益2兆円を目指すとしています。