職場でパワハラを受けた今治消防の職員が公務災害の認定を請求した際、市の消防本部が本人に無断で報告書の内容を改ざんしていたことがわかりました。

愛媛県今治市消防本部によりますと、職場でパワハラを受けた職員がおととし、公務災害の認定を請求した際、添付する報告書に同僚の証言として「複数の暴力を目撃した」と記していました。

しかし、消防本部は「暴力を一度、目撃」と本人に無断で書き換えて、地方公務員災害補償基金愛媛県支部に提出。
その後、職員からの指摘を受け、元の内容に戻して報告書を再提出したということです。

この問題について今治市消防本部は、県支部から経緯の報告を求められ、当時の消防長名で改ざんを認める内容の文書を提出しました。

取材に対し、今治市消防本部は「把握していた内容と異なっていたため書き換えたが不適切だった」とコメントし、関係者に聞き取りを行い、処分を検討すると説明しています。