省スペースをかなえ桁違いの加工作業ができる“すぐれもの”も

久々江龍飛アナウンサー「業界の中の一つの課題は、省スペース化です。一般的な機械は、幅が2メートル近くあるが、こちらの機械は1.38メートルと非常にコンパクトになっています」

白山市に本社を置く工作機械メーカー中村留(なかむらとめ)精密工業が開発した部品などを製造するこちらの機械は、1台で100以上の加工作業ができます。その秘密は機械に取り付けられた50本もの工具です。

中村留 精密工業販売促進部マーケティング課・掛山拓朗マネージャー「通常一つできれば十分だが、この機械はたくさん加工ができるので、段取り替えもせずに違うワークができるのが一つ大きなメリット」

スペースを節約することで、機械の台数も増やすことができ、少ない人数でも生産性を向上できるといいます。

石川県鉄工機電協会・中村健一会長「人手不足と業界で言われている。若い人にも会場に来て石川県の技術能力を認めてほしい」

今後も人手不足が業界での課題になる製造業ですが、労働力を補う機械の導入で作業の効率化だけでなく、業界全体の魅力向上にもつながりそうです。