石川県内唯一の茶の産地加賀市打越町で新茶の刈り取り作業が始まりました。
青々と輝く茶の新芽。加賀市打越町では、15日午前9時すぎから生産者が刈り取り作業を行いました。

打越町の茶の生産は江戸時代に大聖寺藩によって始められ、明治初期にはおよそ60ヘクタールの茶畑を誇っていましたが、生産者の高齢化や消費者の茶離れなどで年々生産量が減少し、現在ではおよそ2.2ヘクタールで栽培しています。
地元の園児や小学生が茶畑を訪れ、茶の摘み取りを体験し地域の伝統産業に触れていました。

今シーズンは4月の寒暖差の影響で一部で新芽が不ぞろいになりましたが、霜による大きな被害はなく出来はまずまずだということです。
打越製茶農業協同組合・吉田和雄組合長「新茶のにおいをかいでもらって、楽しくおいしく飲んでもらいたい」
刈り取りが始まった一番茶は6月10日ごろに新茶として出回るということで、刈り取り作業は7月末まで続きます。