上田市の旅館でロタウイルスによる食中毒が発生し、部活の遠征で訪れていた中学生など26人が症状を訴えました。
ロタウイルスによる食中毒が発生したのは上田市の旅館です。
県によりますと、今月3日から5日にかけて食事をした61名のうち、中学生など10歳代の男性26人が発熱や下痢などの症状を訴えました。
保健所の調査で患者と従業員の便からロタウイルスが検出されたということです。
患者は松本市と富山県から部活の遠征で訪れていて、全員快方に向かっているとのことです。
上田保健所は、14日から16日までの3日間、旅館の調理部門を営業停止処分にしました。
ロタウイルスは食品を介さずに人から人へ感染することもあり、小さな子どもや高齢者は脱水症状に注意が必要です。
【ロタウイルスによる食中毒とは】(長野県のHPより)
[特 徴] ロタウイルスによる食中毒は、ロタウイルスに感染したヒトを介してウイルスに汚染された食品を食べることによって起こります。 また、このウイルスの感染力は非常に強く、食品を介さなくてもヒトからヒトへ容易に感染します。
[症 状] 2~4日の潜伏期間を経た後、下痢、嘔吐、吐き気、発熱などを起こします。かぜとよく似た症状がみられる場合もあります。通常は発症してから3~8日で症状は治まります。小さなお子さんやお年寄りは 脱水症状を起こす可能性がありますので、おかしいなと思ったら早めに医療機関を受診してください。
[予防方法] 外から帰った時、トイレの後、調理の前、食事の前には、石けんで手を十分に洗いましょう。トイレに入る際は、衣服を汚さないように上着を脱ぐか、袖口をまくりましょう。加熱して調理する料理は、中心部まで十分に加熱しましょう。まな板、包丁、ふきんなどはよく洗い、熱湯や塩素系漂白剤で殺菌して使いましょう。下痢、嘔吐、腹痛、発熱などの症状がある時は、調理に従事しないようにしましょう。患者の嘔吐物などを処理する時は、マスクを着用し、使い捨ての手袋を使って片付けた後、塩素剤で消毒を行い、汚染が広がらないよう十分に注意しましょう。発症者の便には多量のウイルスが含まれますが、症状が治まった後もしばらくの間はウイルスが排出されますので注意しましょう。