危険な暑さは、早産など妊娠中のリスクや喘息などになるリスクを高めるとする研究結果があります。暑さと健康の最新研究です。
きょうは東京都心でも26℃を超えるなど、各地で夏日が続出しています。本格的な夏を前に、都内の産婦人科では、暑さを心配する声が…。
医師
「気温は暑くない?」
妊婦
「暑い」
医師
「これから外も暑くなる。水分を多めにとるように」
妊婦には熱がこもりやすく、熱中症になりやすいといいます。
妊婦
「火照りやすくなったり、蒸れて気持ち悪くなったり」
「骨盤を緩まないように締めないといけない。夏場は厚着になるというか」
暑さが妊婦にもたらす影響は熱中症だけではありません。胎児や母体に、さらに深刻な影響をもたらすという研究結果もあります。
東京科学大 医歯学総合研究科 藤原武男 教授
「小さく産まれる、早く産まれる子が増えているということは、はっきりしたエビデンスといえる」
藤原教授によりますと、妊婦は体内に熱がたまりやすく、暑さにより過度の熱がたまるとそれを解消しようと胎児を体外に出そうとするため、早産につながると考えられているということです。
藤原教授の研究などによりますと、その地域で観測される気温の上位5%に入るような「極端な暑さ」にさらされると、早産や早期に胎盤が剥がれてしまうリスクがおよそ2割増加するほか、胎児に先天的な異常が生じるリスクも高まるといいます。
こうした「妊婦にとって危険な暑さ」についての最新の研究結果がきょう、発表されました。
アメリカの気候研究機関が世界各地の気候データを分析したところ、「妊婦にとって危険な暑さ」が観測された日数は、地球温暖化の影響で全世界のほとんどで倍増していて、地域ごとに見ると、東京都ではおよそ3倍になっているということです。
東京科学大 医歯学総合研究科 藤原武男 教授
「すごく喉が渇くようになった、疲れやすくなったとか、そういう体調の変化に気づいたらもう無理しない。早めにかかりつけの産婦人科に受診されるというのがいいかなと」
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