代理人弁護士によりますと、鳥大病院は手術支援ロボット「ダビンチ」を使って、男性の胸部にある腫瘍を切除する手術を行った際、執刀医のミスにより脳に血液を送る血管を損傷し大量出血させた上、輸血が遅れるなどしたということです。
その結果、男性は長期にわたる治療とリハビリを強いられ、高次脳機能障害や呼吸機能障害の後遺症を負いました。
一方、これまでに男性の腫瘍の再発はありません。
病院側は医療ミスを認め、患者と家族に謝罪。
賠償金として2000万円を提示しましたが、賠償としては極めて不十分だとして、男性は2023年3月に鳥取地方裁判所米子支部に提訴しました。

男性の代理人弁護士が、14日会見を開き、大学側が男性に1億5000万円を支払うことで和解が成立したと明らかにしました。