今月10日の深夜、石川県金沢市の山側環状で逆走した車を避けようとした軽乗用車がガードレールに衝突し、運転していた女子大学生が大けがをした事故で、警察は逆走車を運転していた78歳の男を逮捕しました。
ひき逃げなどの疑いで逮捕されたのは、金沢市内に住む78歳の無職の男です。
調べによりますと、男は今月10日の午後11時半ごろ、金沢市鈴見台1丁目の国道159号、通称・山側環状の反対車線を軽乗用車で逆走。その際、津幡方面に向かって走行中の軽乗用車が、卯辰トンネルの手前で男の車をよけようと、急ハンドルを切ったため、道路わきのガードレールに衝突しました。

男は、運転していた女子大学生に背骨や胸の骨を折る大けがをさせたにもかかわらず、救護措置をとらなかったとしてひき逃げなどの疑いが持たれています。
調べに対し男は、「事故の場所である卯辰トンネルを走っていないと思う。逆走したこともなかったと思う」と、容疑を否認しています。

一方、道路を管理する国土交通省・金沢河川国道事務所の担当者は、北陸放送の取材に対し、「道路沿いに設置されたカメラの映像を解析した結果、逮捕された男の車が事故現場からおよそ2キロ北にある東長江インターチェンジから誤って進入したのでは」と指摘しています。