ノーベル平和賞の選考を行うノーベル委員会が、今年7月に日本で核軍縮をテーマにした催しを計画していることが分かりました。フリードネス委員長が広島と長崎を訪問することも検討しているということです。

ノルウェー・ノーベル委員会は去年、核廃絶を訴える活動を続けている日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会にノーベル平和賞を授与しました。

ノーベル委員会の事務局を担う「ノーベル研究所」によりますと、日本被団協の受賞を受けて、7月下旬に核軍縮や軍備管理に関する催しを東京で開催する計画だということです。

また、これに合わせてフリードネス委員長が広島と長崎に訪問することも検討しているとしています。

フリードネス委員長は去年12月に行ったJNNのインタビューに対して、日本を訪れたことがないとしたうえで「広島と長崎、そして日本を訪問してみたいと思っている。近い将来、実現できることを願っている」と話していました。

ノーベル委員会は、核軍縮をテーマとした催しを開き、委員長が日本を訪問することで、被爆80年にあわせて核軍縮への機運を高めたいねらいがあるとみられます。