着実に夏の訪れが近づいています。
新緑の季節を迎えた滝沢市の相の沢牧野では馬の放牧が始まり、6月のチャグチャグ馬コに出る馬たちも広大な緑の大地に駆け出しました。

(江幡記者リポ)
「岩手山の左側、馬の背のように見える鞍掛山の麓には、300ヘクタールの広大な牧野が広がっています」

13日、今シーズンの馬の放牧が始まったのは、滝沢市直営の相の沢牧野です。
冬の間厩舎で過ごした馬は、トラックから降ろされても最初は注意深く辺りの様子をうかがっていましたが、しばらくすると一気に駆け出し、元気よく広い牧野を駆け回っていました。
市内の小綿和雄さんは、母馬の令和姫号とこの春生まれたばかりの仔馬、冬馬号を放牧しました。

(馬の様子を眺めながら)
「慣れればだんだん良くなるな。慣れれば良くなる」
13日放牧された馬の中には6月14日に行われる岩手の初夏の風物詩「チャグチャグ馬コ」に参加する馬もいて、およそ1か月間、装束をまとっての行進に向けて体力をつけます。

(チャグチャグ馬コ同好会滝沢支部長・藤倉広美さん)
「長年こうして見れば、草原、牧野に放たれることは自由だし、草はいっぱいあるし、嬉しいと思いますよ」

岩手山を望む広大な牧野には13日だけで21頭が放牧されていて、秋までの今シーズン最大で60頭ほどがここで過ごす予定です。