コメの値下げ実感はいつ ネックは備蓄米の入札条件?
18週ぶりの値下がりとなったコメ価格。消費者はいつ値下がりを実感できるのでしょうか。

日本国際学園大学 荒幡克己 教授 (農水省OB)
「卸の業者が高値で仕入れている。したがって仮に若干の赤字を覚悟で大安売りしても、そんなには下げられない。8月のお盆あたりまでは下げられないと思います」

宇都宮大学農学部 松平尚也 助教
「ポイントは備蓄米がどのくらい円滑に出回ってくるか。私の予想としては6月から7月にかけて小売りと言いましょうか、消費者が実感するのはそれぐらいになるかな」
価格高騰が続く中、広島県ではコメの卸会社と消費者が交流する田植え体験会が行われました。

参加者からはこんな質問も…
参加者
「令和のコメ騒動中だが、これがいつ頃まで続くのか」

コメの卸会社「食協」 武信和也 社長
「新米がたくさん出る9月10月、今の価格よりも500円ぐらい下がってくるのでは」
現在、売り渡したのと同じ量のコメを政府が1年以内に買い戻すことが備蓄米入札の条件となっています。
卸会社の社長は「備蓄米の買い戻しそのものをなくすべきだ」と主張します。

コメの卸会社「食協」 武信和也 社長
「買った量だけ8月9月の新米で戻さないといけない。もし戻さなくてもいいということになれば、大量に備蓄米を買わせて頂いて量販店に納入したい」
政府は「1年以内の買い戻し」という条件を見直す方向で検討していますが、専門家は…

日本国際学園大学 荒幡克己 教授 (農水省OB)
「もう完全に解除してやめてほしいという声は非常に強い。私も他の卸業者からも今のお話を聞いている。流通業界の切なる要望だと思う」














