しかし初勝利から1週間後、床田を感じたことのない違和感が襲った
床田寛樹「ひじが飛んでいったというか、この(左ひじの)骨がずれた感じになって・・終わったと思いました。伸びて靱帯としての機能をしていなかったので、これなら違うところからまた強くするために(手術)したんですけど、最初は(気持ちが)落ちましたね。」

右手首の靱帯を左肘へ移植。通称トミージョンといわれる靱帯再建手術をおこない、約1年、実戦のマウンドから遠ざかりました。
Q20代の野球人生は?
床田寛樹「怪我のイメージがすごく大きいですけど・・・(5年目に)1軍2軍を行ったりたり来たりしてるときに、2軍でも打たれて、そのときに『まっすぐでもっと押していこう』っていうのを會澤さんだったりに話を聞いてまっすぐでどんどんしていこう。そこからすごく良くなったので、やっぱりまっすぐが大事っていうのを改めてわかった時期でしたね。」

30代となった今シーズンもMAX151キロをマーク。投球のおよそ3割をストレートが占めます。
加えて特長的なのがテンポの良さです。過去2年はランナーがいないときの投球間隔がリーグで最も短かった床田。ただ、テンポが良すぎて疲れないのでしょうか?
床田寛樹「ベースカバーに行った後とか、ピンチとかのときはちょっと間を置くようにはしてますけど。1番自分が投げやすいテンポで投げてるのが、多分疲れにくいとは思う。」
床田の真骨彫だったのが5月3日の中日戦。試合時間はジャスト2時間。しかも球団43年ぶりの奪三振ゼロでの完封勝利でした。