10日未明に新潟県三条市で起きた火事は、ビルや住宅など8棟を焼きました。
なぜここまで燃え広がったのか?
このエリアならではの理由が見えてきました。
警察や消防によりますと、三条市居島で10日午前1時50分ごろ、「調理中に火が出た」と雑居ビル1階のバーの従業員から消防に通報がありました。

【近隣住民】
「最初は隣のビルの1階部分が白い煙だった」
「『もう大丈夫だな』って言っていたんだけど、その30分後くらいに火が…」
バーの従業員は通報時に「自分で消した」と話していたということですが、現場に到着した消防が店内で火を確認。
その後、火は燃え広がり、ビルや住宅など5棟が全焼したほか3棟が焼けました。

12日の朝から建物の片づけに追われていた男性の話では、自身が管理する3階建てのビルで事務所兼自宅として使っていた3階にまで火が回ったということです。

「ここが事務所だった、こっちは厨房っていうかね」
「ガタガタいって風がないのにうるさいなと思って、パッと開けたら煙が」
「テナントが入る3階とか4階の所もあるんですよ。消防には用具も取り揃えてもらいたいよね。そうじゃないと、焼けるのをずっと待っているような状態で…」
消防車両25台が出動し、火がほぼ消し止められたのは通報からおよそ8時間後。
完全に鎮火するまでに16時間がかかりました。