自民党の西田参院議員がひめゆりの塔の展示をめぐる発言を謝罪・撤回したものの、「発言自体は間違っていなかった」との考えを示したことについて、玉城知事は苦言を呈しました。

自民党の西田昌司参院議員は今月9日に会見し、ひめゆりの塔の展示に関する自身の一連の発言について撤回したいと述べ、謝罪しました。

これに対し、玉城知事は12日朝、西田議員の謝罪・撤回の内容について、次のように苦言を呈しました。

▼玉城知事
「本人は反省謝罪なさったと言っても、それは “TPOがまずかった” とか、“ 県民の心を傷つけたとしたら” ということで、“発言の内容自体は間違ったとは思っていない” とおっしゃっているので、それはいかがなものかという、ちょっと状況は続くんじゃないかと思いますね。残念ですけどね」

この問題をめぐり、県議会の各会派は、今月16日の臨時会で抗議決議の可決を目指しています。

しかし、県政与党が「問題の幕引きを狙ったような謝罪・撤回だ」と批判しているのに対し、野党は「県民に寄り添った結果」などと見解が分かれていて、決議案の取りまとめは難航する見通しです。