昨年度の経常収支は30兆3000億円を超える黒字となり、過去最大でした。
財務省が発表した国際収支によりますと、海外との貿易や投資で日本がどれだけ稼いだかを示す昨年度の経常収支は、30兆3771億円の黒字でした。黒字幅は前の年度に比べて4兆2000億円あまり拡大し、過去最大です。
経常収支は、▼貿易収支、▼海外投資の利子や配当などを含む第一次所得収支、▼旅行収支を含むサービス収支などで構成されます。このうち、昨年度は金融・保険業や小売り業などを中心に海外の子会社からの配当が増え、「第一次所得収支」の黒字幅が前の年度から4兆3726億円増えました。
また、海外からの旅行客の増加でサービス収支が赤字幅を縮小したことも支えとなりました。
一方、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は4兆480億円の赤字でした。前の年度から5%以上、円安・ドル高が進行し、赤字幅が拡大しました。
また、同時に発表された今年3月の経常収支は3兆6781億円の黒字で、黒字幅は3月分としては過去最大です。
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