12年半前に長崎県対馬市の寺から盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像がきょう、日本の寺の関係者らに引き渡されました。
長崎県の有形文化財である「観世音菩薩坐像」は、2012年に対馬市の観音寺から盗まれ、韓国に持ち込まれました。その後、所有権を主張する韓国の寺がおこした裁判を経て、おととし、観音寺に返還されることが決まり、きょう、日本側に引き渡されました。
観音寺 田中節孝 前住職
「(仏像は日本で)博物館に寄託して、収蔵庫で保管すると。そして機会があればその都度、展示します」
仏像はあす、仁川空港から福岡に運ばれた後、船便で対馬に渡り、観音寺で法要が営まれる予定で、日韓関係にも影響したこの問題は12年半の時を経て解決されることになります。
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