愛媛県警は、県内の警察署に勤務する女性主任を本部長訓戒の処分にしたと明らかにしました。公文書に、はんこの代わりとなる「指印」をもらうのを忘れたことから、自分の指で、指印していたということです。

県警監察官室によりますと、県内の警察署に勤務する一般職員の女性主任は、2024年8月上旬、一般の人に公文書に署名をさせた際、合わせて必要となる「指印」をもらい忘れたことから、自分の「指印」を押印したということです。

翌日「悪いことをしたと我に返った」といった趣旨の申告が女性主任からあり、不正が発覚。その理由について「指印のもらい忘れをごまかすためであった」と話しているということです。

この公文書での不正をめぐり、県警監察官室は、女性主任を、私印偽造の疑いで、今年3月に書類送検しました。その上で、4月24日付けに本部長訓戒の処分としました。

取材に対し県警監察官室は、不正のあった公文書について「種別や性質を明らかにすることで、当該職員の特定に繋がるおそれがあり、当該職員のプライバシー保護の観点から、詳細は差し控える」として、明らかにしていません。

その上で「職員に対して教養を徹底して、再発防止に努めたい」としています。