石川県白山市の認知症対応型の介護施設で、入所者に対し高齢者虐待に該当する行為があったとして、白山市はこの施設の介護事業者としての指定を取り消したと発表しました。
共同生活介護事業者の指定取り消し処分を受けたのは、白山市月橋町の「グループホームあすか」を運営する「特定非営利活動法人飛鳥」です。

白山市によりますと、グループホームあすかでは2024年1月から11月の間に、認知症を患い入所している複数の高齢者に対し、複数の職員による乱暴な介護による身体的虐待や、怒鳴るなどの心理的虐待が日常的にあったということです。
また、施設の責任者も虐待行為を黙認していたということです。通報を受けた市が監査を行った結果、介護保険法の人格尊重義務に違反する行為が認められたとして、9日付けで飛鳥に対する共同生活介護事業者の指定を取り消しました。
このグループホームには15人の入所者がいましたが、4月上旬までに市内の他の施設に移動したということです。