車の多い道路を1人で渡ろうとしていた3歳の男の子を見つけ、保護した男性に警察から感謝状が贈られました。


男の子を保護したのは富山県上市町の会社員、柿森恒彦さん(43)です。





柿森さんは10月11日の午後3時半ごろ、富山市婦中町の勤務先の入口を清掃していたところ、ふと、目の前の道路を1人で渡ろうとしている小さな男の子に気付きます。



信号機や横断歩道はなく、危ないと思った柿森さん…とっさに声をかけました。

柿森恒彦さん:
「(子どもが)1人だけで、大人がまわりに見えなかったので、ちょっとおかしいなと」

柿森さんが男の子に話を聞いたところ、近くに保護者がいないことが判明。男の子は3歳で1人きりだとわかりました。

柿森恒彦さん:
「車の通りが多いところだったので、『危ないよ』『おいでおいで』って言って、そのあと、子どもがいっぱいいるところへ『一緒に行こう』って言って、あとはお任せした形です」

その後、柿森さんは近くの児童福祉施設に男の子を託します。男の子は、施設から連絡を受けた警察によって無事、家族の元にかえりました。

警察によりますと男の子は家族と自宅にいましたが、目を離した隙に手の届かない高さにあるはずの玄関ドアのかぎを自ら踏み台に乗って開け、外に出たらしいということです。

富山西警察署は柿森さんに感謝状を贈呈。柿森さんのとっさの判断が事件・事故から男の子を守りました。

柿森恒彦さん:
「特別どうしたってことはないので恐縮している限りです。本当に(無事で)よかったとしか、言いようがないです」