「海の赤い宝石」と呼ばれるキンメダイ。静岡県下田での水揚げ量は日本一を誇ります。そのキンメダイの身がたっぷり入った「金目鯛炊き込みごはんの素」に新たな仲間が加わりました。
<下田支局 柴田寛人記者>
「キンメダイのうま味が口の中に広がって、噛めば噛むほどおいしいです」
「金目鯛炊き込みごはんの素」を作ったのは、大正9年に創業した渡辺水産。15年前に発売し、これまでに15万箱を売り上げました。2024年7月に高級感を打ち出した新しいタイプを発売しました。
<渡辺水産 渡辺大貴専務>
「(既存のごはんの素の)裏張りを見られるお客様が非常に多くて、食品添加物を有無を見ているとおっしゃられて、食品添加物のないものを作ろう」
お客さんの声を受け、食品添加物は無くし、キンメダイの身を2割増やしました。ごはんの素には、キンメダイの頭や骨などから取った出汁も入っています。
商品1つで米2合分。水も米2合分を張り、ごはんの素を入れます。うま味が詰まった出汁も欠かせません。キンメダイの味と香りが染み込んだぜいたくなご飯を楽しめます。
新バージョンで力を入れたのがパッケージです。新商品は白い紙箱に変更し、高級感を打ち出しました。
<渡辺専務>
「本物の味を食べたいということを考えているお客様。だいたい40~50代の女性の方というのをメインターゲットに作った。その方たちが手に取りやすいパッケージを作っていただきたいというお願いをした」
風呂敷を開けるような仕組みにして、贈答品のような雰囲気を出しました。紙箱の中には、下田の海と山をイメージしたイラストが広がり、「自然豊かな伊豆下田より…」といった、作り手のメッセージをのせました。このデザインを手掛けたのは、東京のデザイン会社です。1年かけてデザインを仕上げました。
<T3デザイン 伊藤優さん>
「現在の商品群がキンメダイのものということで、赤と金のパッケージが多かったが、その中でより目立つように、白地が大きい面積で、赤のワンポイントで映えるようなパッケージにしている」
さらに、開封した後の色使いも大切にしました。
<伊藤さん>
「開けた時に海ではなくて、出汁の香りを感じるようなイメージで、黄金色みたいな、出汁の色を使った色合いにしている」
味やパッケージが評価され、静岡県内の農林水産物の加工品を対象にした「ふじのくに新商品セレクション」で2024年、最高金賞に選ばれました。
<渡辺専務>
「売り上げの方も徐々に増えた(1か月に)500~1000箱ぐらいじゃないか。通常の味から、何パターンか味を作ってもいいのかなというのは考えているが、まずはこの商品の販路拡大にもう少し尽力したい」
注目の記事
『最後だとわかっていたなら』生徒の心に響く“被災者の後悔”動画の授業「最後だとわかっていたら、お弁当作って見送ったかな」【東日本大震災から15年】

【羽生結弦さん・動画公開】「唯一見えた光は星空。そんな存在になれたら」15年前の震災から復興への思い語る

「日常を一緒に作りたい」 漁業の街・大船渡市を農業で復興へ 東北最大級のトマトの産地に 山梨の農業法人との絆【東日本大震災 3.11】

がれきの中で“家族写真”探していた女性は今…2年後に住宅再建 空き地も目立つ陸前高田で暮らし続ける理由【東日本大震災15年】

「患者さんが一人でも戻るなら自分も戻る」津波で孤立した病院は海辺で現地再建 地域医療を支える覚悟<南浜中央病院の15年・後編>【東日本大震災15年】

【3月9日】レミオロメンのカバーで1000万回再生 当時高校生だった3人が15年後の「3月9日」に再会した理由「この日しかないと思って【前編】









