21頭が日頃の訓練の成果を競います。ふだんは一般家庭で飼われ、警察の要請で行方不明者の捜索などにあたる「警察嘱託犬」の競技会が岡山県総社市で開かれました。
(佐藤大祐記者)
「こちらで行われているのは、地面に残された足跡の臭いから犯人役の警察官を見つける競技です」

手がかりは靴の臭いだけ…。スタート地点から臭いを辿り、わずか5分で草むらの中に隠れていた犯人役の警察官を見つけ出しました。

(参加した飼い主)
「訓練の成果が出たと思います。よく頑張った」
競技会は、警察嘱託犬の技能向上を狙いに岡山県警が毎年開いているもので、今回で62回目です。きょうはジャーマン・シェパードやゴールデン・レトリーバーなど合わせて21頭が、飼い主らとともに参加しました。
「伏せ、伏せ、伏せ」
「伏せ」や「待て」といった指示に従えるかどうかを確認する種目や…
臭いのついた布を嗅いだあと、台の上に置かれた5枚の布の中から同じ臭いのものを探す種目などで合計点を競います。

ただ、上手くいかない時もあるようで…
「(布を)取って」
飼い主の女性は反省を今後に活かしたいと話していました。
(参加した飼い主)
「ちょっと緊張してしまったというので、これからまだ若いので、頑張ってこの子が(行方不明者の)発見ができるように頑張って練習を積んでいきたいと思います」

(岡山県警鑑識課 池田憲治次長)
「お互いに高めあって、スキルを磨いていただいて、我々の活動にご協力いただけたらなと思います」
岡山県内の警察嘱託犬は、行方不明者の捜索で今年1月~3月末までに36件出動していて、このうち2件は発見に繋がったということです。