日本人も候補「コンクラーベ」開始 礼拝堂周辺のみ電波が遮断

藤森祥平キャスター:
今回コンクラーベに参加する133人の枢機卿のうち、日本人の前田万葉さん(76)と菊地功さん(66)も含まれています。

キリスト教学がご専門の東京大学・山本芳久教授にお話を伺うと、「保守か改革か」や「出身地域」、「バチカンの内か外か」など複数の軸が絡み合っているため予想がつかず、思いがけない人が選ばれる可能性もあるということです。
小川彩佳キャスター:
現地で取材を続ける記者と結びます。どういった状況でしょうか?

パリ支局長 仁熊邦貴記者:
サンピエトロ大聖堂の右奥にあるのが、コンクラーベが行われるシスティーナ礼拝堂です。外部との接触が禁じられているため、周辺では既に電波が遮断される措置がとられており、まさに秘密選挙が徹底されています。私の場所は300mほど離れていますが、こちらは電波があるので、礼拝堂の周辺だけが遮断されているものと見られます。
小川キャスター:
周辺の賑わいはどうでしょうか?
仁熊記者:
最大25万人が訪れると予測されていて、まさに盛り上がっている状況です。周辺にはグッズショップなどもたくさんあり、コンクラーベにあやかった商品などもあるのではないかと思い探してみましたが、神聖なイベントということで関連商品はありませんでした。
ただ今も売れ続けているのが、教皇フランシスコのグッズです。Tシャツやカレンダーも売られていまして、来年のカレンダーは多くの人が買っていくそうです。教皇フランシスコは、平和を訴え続け、弱い人たちの声に耳を傾けました。こうした教皇フランシスコの路線が継承されるのかが注目されています。

