弱者に寄り添ったフランシスコ、新教皇は誰に?すでに熾烈な情報戦も

有力候補の一人、フィリピン出身のタグレ枢機卿は、選ばれればアジア初の教皇となりますが、ジョン・レノンの名曲「イマジン」を歌う動画がSNS上で拡散。

「天国や宗教がないことを想像してみよう」という歌を口ずさむのは、「カトリックの教えへの裏切り」だと保守派から攻撃を受けました。

教皇フランシスコの側近・パロリン枢機卿をめぐっても、「高血圧で倒れた」との報道が流れ、バチカンの報道官が虚偽だと否定する事態に。

注目されるのは、世界に影響を与えた教皇フランシスコの改革路線が引き継がれるかどうかです。貫いたのは融和や平和を願う姿勢。

イスラエルとパレスチナを訪れた際には、双方を隔てる壁で祈りを捧げ、貧しい人、弱い人に寄り添い続け、難民や移民の保護を呼びかけました。

教皇フランシスコ
「私たちは多様で、異なる文化や宗教を持っています。しかし、私たちは兄弟なのです。そして平和の中で共に生きたいと願っているのです」

さらに、トランプ大統領が進める移民の強制送還にも度々批判の声をあげました。

教皇フランシスコ(2016年)
「壁を作ることばかり考え、橋を架けることを考えない人はキリスト教徒ではない」

新たな教皇に選ばれるのは、どんな人物なのでしょうか?