証券口座を乗っ取られて不正に取引される被害が相次いでいる問題で、ネット証券大手のSBI証券は中国株式の全銘柄について買い注文を停止したと明らかにしました。
証券口座を乗っ取られ、身に覚えのない取引をされる不正アクセス被害は急増していて、金融庁の発表では先月までの3か月間で不正売買の件数は1400件、額は900億円を超えています。
こうしたなか、SBI証券は1月から不正取引の被害が多い中国株式のうち、一部銘柄の買い注文を停止していましたが、被害の広がりを受け、きのう対象をすべての中国株式およそ1300銘柄に拡大したということです。
SBI証券は先月から一部のアメリカ株式でも買い注文を停止していました。
証券口座の乗っ取り被害をめぐっては先週、大手10の証券会社が被害について一定の補償を行うことで合意するなど、業界を挙げた対応が続いています。
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