この春、子どもの進級や進学に合わせて、スマートフォンを持ち始めたという家庭も多いのではないでしょうか。連絡が取りやすいメリットの一方で、うまく付き合えなければスマホ依存や犯罪に巻き込まれることも。専門家に利用する際の注意点や対策を聞きました。

スマホを持ち始める平均年齢は10歳

モバイル社会研究所の調査によるとスマートフォンを持ち始める年齢の平均は10.3歳。最も多いのは12歳。これからその時期を迎える保護者たちの間には不安も。

幼稚園児の母親
「見てほしくないサイトや、事件に巻き込まれたり、詐欺に遭いやすいとか。気を付ける部分も出てくると思うので、どう子どもに伝えていくかな、というのは思います」

子どものスマホやインターネットの利用方法をテーマにした出前講座で講師を務める山田照子さんは、沖縄県警の少年補導職員を14年間務め、非行や性被害など様々な問題を抱える子どもたちや保護者の支援を行ってきました。

出前授業を始めたのは、子どもたちを被害や加害から守るために、“早い段階” で手助けしたいという思いからでした。