震災と原発事故で避難生活が長期化する中、各地の社会福祉協議会が連携して住民を支援する拠点が福島県南相馬市に開所しました。
南相馬市に7日に開所したのは、「社協連携避難者支援センター南相馬」です。南相馬市では、震災と原発事故から14年が経ったいまでも、多くの住民が周辺の自治体から避難生活を続けています。市内には、高齢者など、支援の対象となる人がおよそ6800人いて、避難の長期化や孤立が大きな課題となっています。
こうした中で、今回設置された新たな支援センター。避難先である南相馬市と避難元の社会福祉協議会が連携を深め、住民を支援することを目的に、設置されました。これまで、住民の見守り活動は、避難元と南相馬市の社会福祉協議会が別々に行ってきましたが、今後は共同で行い、見守り態勢を強化します。

県社会福祉協議会・高野武彦副会長「避難元自治体の枠を超えた、まるごとの支援活動を進め、単身・孤立・孤独などの課題解決を図ってまいりたい」
支援センターは、木曜日と金曜日の週2回稼働するということです。県内には、こうした拠点が郡山市といわき市にもあり、5月20日には、福島市にも開所されるということです。