富山県の企業倒産の状況が悪化の兆しを見せているようです。帝国データバンク富山支店が2日に発表した倒産集計によると、2025年4月の倒産件数は6件で、前年同月の2件から急増したことがわかりました。

負債総額も15億3100万円と、前年同月の8億500万円から90.2%増加しています。この傾向は2か月連続となっていて、県内企業の経営環境の厳しさを浮き彫りにしています。

業種別では「建設業」が2件、「サービス業」が2件、「卸売業」と「小売業」がそれぞれ1件となっています。特に「建設業」は15か月連続で倒産が発生しており、業界全体の不振が続いていることがうかがえます。

倒産の主な原因としては「販売不振」が4件と最も多く、続いて「売掛金回収難」と「その他の経営計画の失敗」がそれぞれ1件となっています。

これらの要因は、継続的な物価高や人手不足、賃上げによる人件費高騰など、中小企業を取り巻く厳しい経営環境を反映しています。