インドとパキスタンの係争地カシミール地方で発生したテロ事件を受け、インド軍はパキスタンの実効支配地域を攻撃しました。子どもを含む8人が死亡したと報じられています。

インド国防省は7日、カシミール地方のパキスタン支配地域で、テロリストの拠点となっているインフラ施設など9か所を攻撃したと発表しました。パキスタンの軍事施設は標的にしていないとして、“慎重で抑制的な対応だった”と強調しています。

カシミール地方のインド側支配地域で先月、観光客ら26人が死亡したテロ事件を受け、パキスタン政府の関与を主張するインドが報復に出た形です。

パキスタン支配地域の住民
「5回か6回、大きな爆発音が聞こえました。人々はパニックに陥り、避難するよう指示されています。この火はインドによるものです」

パキスタンメディアは、インドによるミサイル攻撃で子どもを含む少なくとも8人が死亡、35人が負傷したと報じました。

また、パキスタン政府はインド軍の戦闘機3機と無人機1機を撃墜したとしています。

パキスタンのシャリフ首相は、「インドが仕掛けた戦争行為に対し、相応の対応をとる権利がある」として、報復を辞さない構えを見せていて、事態のさらなる悪化が懸念されています。