さらに県内では春先から市街地へのクマの出没が相次いでいます。4月2日、盛岡市材木町の寺の敷地内にクマ1頭が入り込みました。

木の上に登っていたクマは獣医に吹き矢で麻酔を打たれて捕獲されましたが、市の中心部ということであたりは一時騒然としました。

また、4月24日には釜石市の住宅街でクマ1頭が出没し、住宅の間を走り回る姿が確認されています。頻発する人の生活圏へのクマ出没について山内准教授は次のように推測します。

(山内准教授)
「(これから)非常に山の餌もどんどん増えてくる時期なので、通常は出てこないんですけど、かなり人なれしてる個体がいて、餌を求めて里まで安易に出てきてしまう」


クマの市街地への出没ははん殖期と一時的に山に餌がなくなる夏の時期にはみられるものの最近の出没はクマの活動範囲が広がってきているほか、冬眠あけで空腹状態の今、市街地が比較的餌を確保しやすい場所と認識していることが要因と考えられます。


(山内准教授)
「市街地にも時々出てきてしまうので、今までは受け身だったんですけど、先手を打つような対策をしていかないと共存は難しい」