飯山市と木島平村で相次いで人を襲ったと見られるクマ1頭がきのう、駆除されました。地元では、安堵の声が上がる一方、不安も残っているようです。
飯山市常盤近くを流れる千曲川の中州。
この場所で、5日午前6時ごろ、県の対策員がドローンで捜索をしていたところ、クマの姿を確認しました。

丸山記者:「クマは、その後中州の下流側に移動。木々の間にいたところを再び発見されました」
飯山市農業政策課 春日直樹課長:「捜索していたら、千曲川の中州にクマがうずくまってる、休んでるような様子が発見された」
その後、市の猟友会が駆けつけ、午前8時ごろ、猟銃で駆除しました。
飯山市と隣の木島平村では、先月9日と16日に合わせて4人がクマに襲われ、けがをしています。
飯山市によりますと、クマの体長は、およそ1メートル40センチで、重さは110キロほどだということです。
飯山市農業政策課 春日直樹課長:「胸の辺りに少し傷があったと、複数あったと聞いてますので。最終的には同一個体かどうかはこれからの鑑定結果になる」
関係者によりますと、住民を襲ったクマと体格などが同じと見られ、胸のあたりには、住宅に侵入した際にできた可能性がある切り傷の跡があるということです。
県はDNA鑑定を行うなどして、同じ個体かどうか調べることにしています。

現場近くでは安心と不安が入り交じった声が聞かれました。
道の駅を訪れた人は:「子どもも小さいし、不安にはなるが、観光するにも安心して来られる」
道の駅を訪れた人は:「少しは安心できたのではないか」
近くに住む住民:「(駆除されたクマは)そのクマなのかと思って少し安心はしたが、ちょっと不安はあります。これからも」
市では今後もクマの出没が増えるシーズンになるとして、引き続き注意を呼びかけています。