飛行機 自動車メーカーの『本田技研工業』が製作した小型ジェット機『HondaJet』に、五島の近海で獲れた魚を乗せ、その日のうちに首都圏のスーパーまで輸送する事業実証が28日行われました。


朝、6時半。


五島市の福江魚市でセリ落とされたクエやきびなごなどおよそ120キロの鮮魚を、トラックで空港まで運び、小型ビジネスジェット機『HondaJet』を使って首都圏のスーパーまで輸送します。

この事業実証は自動車メーカー『本田技研工業』や、宅配業者『ヤマト運輸』などの3社が共同で実施していて『HondaJet』を活用した物流の実証は、今回が初めてです。

本田技研工業新事業開発部 主任 井上大輔さん:
「通常五島からだと東京までの直行便がないので、なかなかその日のうちに魚を届けるというのはこれまでできなかったんですけど、こういう小回りがきくジェット機であれば今までできなかったこともできるというところで今回ちょっとトライしてみようかと」

漁師歴36年 濱村初好さん(56):
「けさ水揚げされた魚が15時には東京で出回るということだったら、地元の漁師としてはこの上ない良いことだと思う」

成田空港までは、およそ90分。

きょうの事業実証では、輸送された鮮魚は東京・板橋区のスーパーに午後2時過ぎに到着し、加工や調理されたのち、午後2時50分頃に店頭に並んだということです。