ローマ教皇フランシスコの死去を受け、「コンクラーベ」と呼ばれる新しい教皇を決める選挙があす、始まります。前回の2013年には2日にわたり行われましたが、現代の「秘密選挙」、どのように行われるのでしょうか。

ローマ教皇のような衣装をまとうのは、アメリカのトランプ大統領。自身のSNSに投稿したこの画像、「教皇に対する冒涜だ」などと世界中で批判を巻き起こしていましたが…

トランプ大統領
「私がやったのではない、どこから来たのかも知らない。たぶんAIだろう」

関与を完全否定。再び世界中を唖然とさせました。

一方、バチカンでは、本物の、新たな教皇を決める選挙「コンクラーベ」があすに迫っています。会場となるのは、ミケランジェロの傑作「最後の審判」があるシスティーナ礼拝堂。

ここに、投票権を持つ「枢機卿」と呼ばれる高位聖職者133人が集うとみられ、部屋に鍵をかけて投票を行い、1人が89票を獲得するまで繰り返し投票します。礼拝堂の中で行われることは完全非公開ですが、映画「教皇選挙」にはその様子が描かれています。

「枢機卿の皆さん、1回目の投票を進めます」

枢機卿たちが投票用紙に手書きで記入し、ひとりひとり投票します。

結果が出ると、投票用紙に火をつけ、燃やします。その煙の色で外部に結果を知らせるのですが、色をつけるための発煙装置にも着火しました。教皇が決まれば白、再投票なら黒です。

映画では、枢機卿たちの激しい駆け引きも描かれていますが、実際、今回のコンクラーベでも、▼有力候補の虚偽の重病説が拡散されたり、▼一部メディアが、フランスのマクロン大統領が「保守派が選ばれないよう干渉している」と報じたりするなど、様々な憶測が飛び交っています。

地元記者が6、7回の投票を見込むなか、新教皇は誰になるのか。投票は日本時間あす午後11時半からです。